vol.36 静謐なる白に宿る、気高き迷宮。マダムに愛されるカメリアの血統 - 東洋の神秘からパリのサロンへ、時代を揺るがした花の誘惑 -
【Salon de lily Column Vol. 36】
静謐なる白に宿る、気高き迷宮。マダムに愛されるカメリアの血統
- 東洋の神秘からパリのサロンへ、時代を揺るがした花の誘惑 -
皆様、五月の瑞々しい風がアトリエのカーテンを揺らす季節、いかがお過ごしでしょうか。この瑞々しい季節にふさわしく、私たちの視線を捉えて離さないのは、完璧なまでの対称美を誇る、ある高貴な花――カメリアでございます。
カメリア、すなわち日本の「椿」がヨーロッパの地に渡ったのは18世紀のこと。当時、シノワズリ(中国趣味)の流行に沸く貴族社会において、歴史ある名窯の磁器と並び、この東洋の神秘的な花はまたたく間に王侯貴族たちの心を奪いました。
とりわけ19世紀のパリでは、ある名高き文学作品や、のちにモードの歴史を塗り替えることとなる伝説的な女性デザイナーの手によって、カメリアは「自立した気品」と「永遠のエレガンス」の象徴へと昇華を遂げたのです。夜会に赴くマダムたちは、胸元や髪に白く咲き誇るカメリアを飾り、自らの審美眼を無言のままに誇示いたしました。
ポーセリンアートにおけるカメリアの立体美は、まさに「光と影の彫刻」と言えます。均整の取れた花弁の重なりは、真っ白な白磁であっても、差し込む光の角度によって豊かな陰影の階調を描き出します。この端正な白い世界に、皆様ならどのような色彩を重ねられるでしょうか。パリの洒脱な空気感を纏うモダンなモチーフを転写するのか、あるいはあえて白磁そのものの無垢な質感を活かすのか。
多忙な日々のなか、ふとデスクに目をやったとき、そこに凛と咲くカメリアの佇まいがある。その贅沢な景色は、皆様の空間をたちまちヨーロッパの洗練されたサロンへと変え、日常に心地よい緊張感と深い安らぎをもたらしてくれるはずです。機能美を超えた美しい存在を身近に置くことで、心の贅沢をどうぞじっくりとご堪能ください。
今日の「サロンドリリー」のご紹介

【白磁】カメリア型ペン立て
デスクの上に一輪の気高さを。立体的なカメリアの花弁が光を浴びて繊細な陰影を描き出す、Salon de lilyが自信を持ってお届けする、実用性を兼ね備えた美しいインテリア白磁です。

Madam Paris転写紙 love pink color
パリのマダムのような、甘すぎない大人のエレガンスを叶えるニュアンスピンク。伝統的な様式美にモダンな風を吹き込み、作品に洗練された物語性を与えてくれます。